覚悟〜光を追う者〜


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「ティンクス、オレ旅に出ることにした。」

 3日間にわたるマドバンも終わり、落ち着きを取り戻した街中を歩いてる途中、ウォンはティンクスを振り返って唐突にそう言った。まだ小さな、しかし何かを秘めたその瞳で、まっすぐティンクスを見る。ティンクスは思わず立ち止まり、目の前の幼さの残る子供をじっと見返した。その心に一気に驚きと不安が広がる。
 とうとう、この時が来た。いつか来ると思っていた時だった。しかし、まだ早い。まだこんなに頼りない子供だ。旅は話に聞くほどに安易なものではない。何も知らない子供がひょっこり出て行って無事でいられる可能性など高くはない。
 滅多に表に出ることのないティンクスの動揺をウォンは敏感に感じ取った。だがウォンはかまうことなく、さらに続ける。
「ティンクスとか、酒場に来た旅人とかから一杯色んな話聞いて思ったんだ。まだ、見てない事、聞いてない事、知らない事が沢山ある。このままでいたくないんだ。ティンクスが連れてってくれた、占いのばーさんの言ってたこと、今ならなんとなくわかる気がする。上手く言えねーけど、行かなきゃいけない気がするんだ。」
 そう言ったウォンの瞳を見て、ティンクスの脳裏に鮮明に過去が蘇った。

『アタシは行かなきゃいけないの。勘よ勘!
 アンタそういのないわけ?
 気付かない振りしてるだけじゃないの?
 
 じゃあね、バイバイ。』

 そう言ったあの人の瞳は、同じ光を映していた。自分自身にしか見えない遠くの光をしっかり捉えていた。


 解っていた事だ、こうなる事は。
 それでも、動揺せずにはいられなかった自分に、もう少しで「止めた方がいい」と言ってしまいそうだった自分に、ティンクスは苦笑する。
 この子なら、きっとなんとかするだろう。そうじゃないとしても自分が止められるものではない。留まってはいられな子なのだ。
 しばらくの間、厳しい表情で物思いにふけっていたティンクスだったが、ふと小さなため息をもらすと、柔らかな笑みをウォンに向けた。

「行っておいで。私は、いつも君を応援してるよ。」

 ティンクスは穏やかにそう言って、また歩き出した。一瞬張詰めたように感じられた空気が和らぎ、ほっとしてウォンも歩き出した。

「それで、出発はいつにするんだい?支度とかもあるだろうし、それに何より、あの賞金だけでは少し足りないだろう。」

「ああ、だから、もう一年マーカスのところで働こうと思ってんだ。そんでその間に、必要なもんとか、知っといたほうがい事とか店に来た客に色々聞こうと思って。出発は、来年のマドバンの日にしようと思ってる。」
 
 ティンクスは少し驚いた。いつも思いつけば考えなしに無鉄砲に飛び出すウォンである。だが今回は珍しく現実的に計画的に考えているようだった。
 きっと昨晩ずっと考えていたのだろう。自分にしてやれる事といえば、旅の基本的な知識を教えてやる事と、そして・・・

「ウォン、ちょっと剣を教えてあげようか。長くいるわけじゃないから、ほんとに少ししか見てあげられないけどね。」

「ほ、ほんとか?!うおっしゃー!今日からか?すぐ?じゃ、早く帰ろうぜ!」
 
 ウォンは目を輝かせて、買い物袋をぶらさげたまま、人ごみの中を飛び跳ねていった。



 フェスティンガの王子には時々街に下りる習慣があった。つまらない城にいるよりも、活気のある街の中にいるほうが好きだった。日ごろから、父母の前ではよく出来た息子であり続けているおかげで、王も王妃もセイラムを誇りに思い、愛し、心から信じていた。そのため欲しいものは何でも手に入るし、街の事をよく知っておきたいからといえば、城の外に出る事もたやすかった。もちろん、街に下りる時は、王子とわからぬよう、顔の隠れる服装をし、護衛のための臣下もつけなければいけなかったが。
 その日も王子は護衛と共に街に下りていた。
 セイラムが商店街の大通りに出たところで、聞き覚えのある声が耳に入る。はっとして振り返ると、忘れもしない赤い髪が目に入った。
(あいつは・・・!)
 先日のマドバンでセイラムは完全にウォンに敗れた。セイラムにとっては信じられない事だった。どこの誰かもわからない、剣の握り方もしらないような子供に負けるなど、ありえない事だった。さらにセイラムにとって屈辱的なことに、背中まであった母親譲りの美しい髪は、その子供にのせいで今は肩までしかない。。
 セイラムは無意識に髪に手を伸ばす。忌々しい現実を思い出すと、人ごみの向こうのその赤い頭の子供に言いようのない怒りがこみ上げてきた。
 じっと耳を澄ますと商店街の雑踏に混じって、ウォンの話がとぎれとぎれに聞こえてきた。

「・・・旅に出る事にした。」
「・・見てないこと聞いてないこと、知らない事が沢山・・。・・・・行かなきゃいけないんだ。」
 相手の男の声は聞こえないのに、ウォンの声はやけに大きく聞こえる。
 あいつが旅に出るだと・・・?あんな、ガキが・・?旅は危険なものだと父上からよく聞いている。あんな奴に出来るわけがない。
 セイラムは、心の中でせせら笑った。側にいた護衛は不思議そうに王子の様子を伺う。
「どうかされましたか?セイラム様・・・。」
「静かにしろ。」
 セイラムはじっと一方を見たまま片手を上げて、臣下がそれ以上声を出すのを制した。
「・・・・・出発は、来年のマドバンの日にしようと思ってる。」
 出発は来年のマドバン。いい事を聞いた。面白いことになる。
 セイラムは思わず笑みをうかべると、ウォンたちが行った方向を逆に歩いて、城へ帰って行った。


 カンッカンッ

 空き地では、この所毎日続いている箔剣での稽古がまた行われていた。

「攻撃した後の隙が大きい!次の攻撃に転じる事を反射的に考えろ!」
 普段は穏やかな男の厳しい声が響く。
「だああっ!」
 
カンッ!ズザザ

「力だけでなく、そもそも体重の差があるんだ!真っ向から向かってくるだけでは、一撃も与えられない!」
 男が容赦なく剣を払うのにもめげず、少年は何度も何度も向かっていく。体中すりむけて、ところどころ打ち身の痣が出来ている。顔も身体も泥まみれだったが、瞳だけは燃えるように赤く輝いていた。

バシイ!ズササ!

 ウォンが、今日、もはや何度目かわからない尻もちをついたところで、ティンクスは剣を下ろす。
「さ、今日の稽古はこれで終わり。」
「え!?まだだ!まだやれるって!!」
 ウォンは、その証拠にとばかりに慌てて立ち上がる。
「うん、ウォンがまだやれるのはわかるよ。でも・・・」
 ティンクスは、じゃらりと懐中時計を取り出すとウォンに見えるようこつこつと文字板を叩く。
「げ!?もうそんな時間かよ!やべ!また仕事に遅れる!」
 ウォンは脱ぎ捨ててあった上着をひったくると、慌てて店に向かって走っていった。
「すごい体力だなあ。」
 連日の修行と、いつも通りの仕事をこなしているにも関わらず、全速力で走っていくウォンの背中を見ながら、ティンクスは心から感心した。


 ウォンに剣の稽古をつけるため、といつもより長くフェスティンガに滞在していたティンクスは、マドバンが終わって2週間後には、また旅に戻って行った。
 まだいて剣の稽古に付き合って欲しい、とむくれるウォンだったが、「次来る時までに修行をさぼっちゃ駄目だよ。強くなってるのを楽しみにしてるよ」というティンクスの言葉には、「おう!」と力強く頷いた。 
 ティンクスを見送った後、ウォンはいつもどおり仕事を始めた。
 煉瓦では、異国の酒を商人に頼む事も多い。顔馴染みの商人に定期的に酒を届けてもらう事も可能だった。
 その日も煉瓦には、遠くユーゼリア大陸のシャルウィンからの酒が届けられた。ウォンはマーカスが留守のため、頼まれていた通り、酒を受け取り金を払った。酒をカウンターの中に入れようとした時、ウォンは裏口の方で、がたんっと妙な音がするのを聞いた。不審に思い、持っていた酒をその場に置くと、急いで裏口へ回り見に行く。ウォンは辺りに注意を払いながらも勢いよく裏口の戸を開けた。
 しかし、そこには何の変化もなく、積み上げられた酒の空き箱も崩れてはいなかった。
 いったい、なんだったのか・・・と思いつつ、ウォンが廊下を通り店に戻る途中、今度は店の方でガラスを割ったような音がした。今度こそ、とばかりに走ると、先ほど届けられたばかりの酒が無残にもほとんど割られていた。これでは商品にならない。
 ウォンは、はっとして急いで通りに飛び出す。遠くの方にウォンと同じくらいだろう少年達が数人走っていくのが見えた。ウォンは、かっとなり急いで追ったが、追いつく事は出来なかった。
 あの酒をどう説明したらよいものかと、ウォンが途方にくれているところに、丁度用事を終えたマーカスが帰ってきた。店の真ん中に散乱したガラスの破片と酒びたしの床を見て、無言でウォンを睨む。
「オ、オレじゃねえよ・・・?」
 無駄であろう事はわかっていたが、言ってみる。
「てめえじゃねえなら、いったい誰なんだ?」
 低いトーンのその声には、最大級の怒りが感じられた。裏口で物音が・・・と言いかけた所で、ごつい拳が頭に振ってきてその話は終わり、マーカスはそれ以上何も言わずに厨房に戻ってしまった。さっきまで価値ある酒瓶だったもの達の後始末は、当然のようにウォンに残された。
 やっと、目的を決めた直後のこの事態にウォンはうなだれた。
 
 マーカスのやつオレが落として割ったとでも思ってやがるな?!
 まさか、この酒の代金、オレの給料からひかれんのか・・・?!
 これから、金を貯めようと思っていたときだったのに!
 そもそも、オレがやったんじゃない!!

 やり場のない怒りがウォンの胸の中におもりのように溜まる。ぎすぎすとした思いに気をとられ、その日の仕事は失敗ばかりだった。
 次の日からウォンは慎重になった。何があっても、まず戸に鍵をかけてから動くようにした。酒もカウンターの中に入れるまでは目を離さないように動く。何もなさそうな時にこそ周囲に気を配り、おかしな事が起こった時に慌てないよう心をかまえた。
 ところがそれをあざ笑うかのように、今度は仕事中に事が起きた。料理を運んで店の方に出た数分の間に、それは起こった。皿洗いをするために厨房へ戻ったウォンが見たものは、床の上に砕け散った大量の皿とコップだった。数分前までは、しっかりと洗い場の横の台に並べられていたはずだった。
 一瞬隠してしまえば見つからないかもしれないという考えが、ウォンの頭によぎる。
 しかし、そのあまりの多さに、すぐにその考えは打ち消された。意外に几帳面なマーカスは、皿とコップの数が少ない事に、すぐ気がつくだろう。そうすれば、言わなかった時よりも怒りは大きい。ウォンは、しぶしぶそれを片付けると、仕事の後、マーカスに報告する事にした。


「またか・・。」
 マーカスは怒る気も失せたように頭を抱えた。
 酒や、皿ならまだいい。この手の悪戯は、エスカレートする可能性がある。そうすれば、いずれこの店自体に被害が及ぶかもしれない・・・。いったい誰がこんな事を、何のためにやっているんだ。ウォンではない。半年過ごしてきて、気に食わないところもあるが、そう何度も自分の失敗を隠し続けるような奴ではない。この店に、被害を与えて得をするような人間なんていない。そうすると、自分がウォンのどちらかに恨みを持つ人間。
 そこまで考えて、マーカスはあまりに多くの可能性がある事に思い至り、それ以上考える事をやめた。
 結局、今のところ店の戸締りにもっと気をつけるしか打つ手はない、という結論に達する。
 しかし、マーカスとウォンの警戒も虚しく、その後も窓が割られ、店の物が壊された。マーカスが大切にしていた、置物が壊された事もあった。エスカレートこそしなかったが、それはいつまでも続いた。
 一度、ウォンがすんでのところまで追い詰めたが、結局、犯人は数人の少年だという事くらいしか解らなかった。
 

 犯人が捕まらないまま2ヶ月ほどがすぎた。
 ウォンはその日、言いつけられたものの買い出しに商店街へ来ていた。大量の荷物を抱え、店に帰ろうとした時、足元に何かがひっかかった。両手に荷物を持っていたウォンは、それを派手にばらまいてその場に転んだ。目の前を数人の少年が駆けて行く。そこで初めて、ウォンは自分は足をかけられ転ばされた事に気づいた。
 一気に頭に血が上り、荷物をその場に置きざりにして、少年達を追う。

ガシャァンン!!

 少年達が角を曲がった向こう側で、何やらガラスの割れたような音が聞こえた。咄嗟に頭の中で、店の物が次々壊された悪質な悪戯と結びついた。
(絶対、いつもの犯人だ!)
 ウォンは、今度こそ捕まえてやる!と勢いよく角を曲がった。曲がり角から数軒先の店のガラスが割れてるのを横目で見た直後、急にウォンは後ろから押さえつけられた。勢いあまって、思い切り前に押し倒される。先ほど転ばされた時に打ったひざが激しく痛んだ。痛みをこらえつつ振り返ると、男が顔を赤くして怒っていた。男はその店の主人だった。
「貴様か!ガラスを割って、店のもんを盗んだのは!」
 首ねっこを捕まえられて、突き出されたその先には、ガラスが割られてぐちゃぐちゃになったショーウィンドウがある。中は空っぽだった。
「ちょ、ちょっと待てよ!オレじゃねえよ!さっき走っていった奴らがいただろう!」
 ウォンは置かれた状況に気付き、必死で訴えた。
「いーや、俺はしっかり見たぜ!この赤い頭をな!」
 頭に血が上った男は、完全にウォンを犯人と決めつけ、考えを変える気配はなかった。

はめられた!

ウォンは直感的にそう気づいた。
 オレをおびき寄せるために、わざと目の前を走っていったんだ・・・!
ウォンは必死で自分ではないと主張した。しかし、思い込んでしまった店の主人には、ウォンの言葉は届かなかった。
 結局ウォンはそのまま警察に連れて行かれる事となった。そこでもウォンは自分の無実を主張したが、スラムの出身だとわかったとたん、警察は取り合ってもくれなくなった。
 しかし、証拠品となる盗んだ品々が出てこないということで断定は出来ず、その一件はうやむやに終わる事となった。
 

 夜、警察にマーカスがウォンを迎えにきた。いつも堂々として威厳を保っているマーカスが、警察に頭を下げているのを見て、ウォンは、胸がずきりと痛むのを感じた。いつもなら、まだ店にいる時間だと思うと、いっそうその痛みは強くなった。
 帰り道、マーカスは何も言わず、ウォンの頭をぽんと叩いた。
 今まで店にあった嫌がらせは、オレへの嫌がらせだったのか。何故?オレがスラムの子だから?親もわからない子だから?役立たずだから?そういえば、買い物したものも置きざりにして来てしまった。
 
 色々な思いがウォンの中を駆け巡った。
 悔しかった。ただただ悔しかった。
 やりきれない思いにマーカスの無言のやさしさが入り混じって、胸がいっぱいになりウォンはうつむき歯を食いしばって声を出さずに泣いた。


 その後のウォンの生活は我慢の連続であった。いつも利用している店に行くと、店の者はウォンを見てあからさまに嫌な顔を見せるようになった。朗らかに話していた店の者もウォンの顔を見るとぴたりとそれをやめ、ウォンが店を出て行くまで、ちらちらと行動を伺う。店の中に入るのを拒む店もあった。

 赤い頭のスラムの子供。
 働き始めてもなお、手癖の悪さが直らないその子は、平気で店の物を盗んでいく。
 やっぱりスラムの子供だ。
 見ろよ、あの生意気そうな上目遣い。
 空き地で剣を振り回しているのを見たか?危なくてしょうがない。
 ろくな大人に育たないに決まってる。

 いつの間にかそんな評判が、ウォンの周りに流れ始めた。たった一度の、そして、やってもいない盗みの件でこんなにも早く広く噂が広まるはずはなかった。噂にはあることないこと尾ひれがついて来る。誰かが噂の流れを故意に作り出しているのは明らかだった。
 ウォンは仕事が終わってから寝るまでの間そのことについて考えずにはいられなかった。毎晩、屋根裏部屋で横になったまま考える。悔しさで眠れぬ夜も何度もあった。

 マーカスはオレのせいじゃない、気にするなと言った。
 でも、店へ来る客も減っているような気がする。
 盗みをやって生きていた時もあった。
 あの頃も似たような事されてたし、それも仕方ないとか、そういうものなんだと思っていた。
 でも、今は違う。少ないけど、一日一生懸命働いて、自分で金をもらっている。
 でっけえ目標みたいなやつも出来た。
 誰かに、こんな事されるようなことはしていないつもりだ。

 スラム出身って、そんなにいけないことなのか?
 オレ自身を生き抜いてることに意味はないのか?

 解決する術も抵抗する術ももたぬまま、月日が流れた。その間も嫌がらせは、巧妙に繰り返され、ウォンは悪評のせいで、もはやまともに外を歩くことも出来なくなっていた。目に見えて煉瓦に来る客も減って来た中で、それでもウォンはマーカスの励ましもあり、仕事と剣の修行は続けていた。
 そうしてるうちに、とうとう旅立つと決めた翌年のマドバンの日が迫ってきていた。

 いつもウォンは、手作りの天窓から入ってくる日差しと、風に起こされる。しかし、マドバンが3日後に迫ったその日は違った。

 ガシャーン

 すぐ側でしたその音に、ウォンは飛び起きた。ぼーっとした頭をふって、一気に覚醒させる。足元には大きな石がごろりと転がっていて、周りにはガラスの破片が散乱している。天窓は無残にもぐしゃぐしゃに割れていた。
 外で、あざけり笑いが聞こえる。
 やつらだ!ウォンは飛び起きて階段を下りようとしたが、そんな事をしていたんでは間に合わない、また逃してしまう。咄嗟にそう思うと、自ら、天窓を内側からぶち破り、屋根を駆け下りて、目の前の通りに飛び降りた。
 てっきり、階段を降り、店の中から追ってくるだろうと思っていた少年達は、急に上から降ってきた追跡者に意表をつかれ、一瞬遅れて逃げ出した。
 今までにないくらいに追い詰めている。これは捕まえられる!そう思ったウォンは足にじんじんと残る、飛び降りた時の余韻を無視して全速力で追った。

 あと少しで追いつく!ウォンは、スピードを緩めることなく小路を曲がった。

 そこで、ウォンは思いがけない人物と顔をあわせることになった。



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